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「学生生活はもういいです」という意識
/大阪外国語大学 外国語学部 国際文化学科 国際関係専攻 ロシア語科 1999卒
/井上 了(Satoru)君

1999.04.05

 私は大阪外大を卒業し、これからSEを目指して働くことになりました。
そこに至るまでのいきさつをおはなしします。

 就職活動を始めたのは一年ほど前。かなり準備はいい方でした。
「社会に出るんだ、働くんだ」という気持ちは
ここ数年強く持っていましたので、
情報収集や自己分析などは早いうちから出来ていたと思います。

 自己分析の結果決めた活動当初の方針は
「メーカーではたらく」
「ルーチンワークは嫌」
「自分の時間をたっぷり持てるように」の三点に集約されます。
それぞれ理由づけをすると、
・モノづくりと技術への興味
・テメーの脳味噌への自信
・家庭への強い憧れ。
この三つのポイントを押さえずして、
自分の幸せは来ないだろうと考えたのでした。

 こうしてまず自分の外したくないポイントを決め、
次に行ったのは情報収集です。
どういう会社に行けばどういうことを出来そうなのか。
ピックアップされたのは自分が愛用している製品のメーカーが中心でした。
細かい過程は端折りますが、
数カ月の活動の末、超本命だった二社からの採用通知が来ず、
六月中旬に活動は振り出しに戻りました。

 この時期に自分の思い描いた
「幸せプラン・イノウエサトル編」を振り返ってみました。
私の好きなカメラや家電製品やその他諸々の品に囲まれて、
雑多な知識を随所に活かして仕事をし、
そこそこいい給料をもらいつつも自分の時間をたっぷり持ち、
幸せな家庭を築いて日曜には息子とキャッチボールをする。
 おいおい、何一つ具体的やないやん。
そんなんじゃ企業の人々はテメーをカンパニーにはしてくれんよ。

 そこで再び練り直し。
コンピュータ技術者となっていずれはSOHO、
というようなプランを思い描いて
コンピュータ関係の会社を巡ったのでした。
(このあたり描写が単純ですが、実際には深い考察の上に導いた結論なのです)

 そして回ったいくつかの会社のうち、
私に採用通知を送ってくれたウッドランド株式会社に
身を置こうと思って活動を終えました。
その会社は私にコンピュータ技術(なんて漠然とした響き・・・)習得の場と
営業という職種、
そしてたくさんのお給料とごくわずかな余暇を用意している、
とのことでした。

 ここまでは人々の大好きな「反省話」。
そしてここからは自慢話です。一人称も「私」ではなくなります。

 就職活動を始めるにあたって、
強く持ち続けたのは「俺が会社を選んでる」という意識でした。
自分が気に入らない会社は受けない。
自分をストレートに出して嫌われるなら、それも運命。
世の中に会社はゴマンとあるし、
その中で俺の眼鏡にかなう会社もたくさんあるはず。
なら、俺が気に入って、かつ俺を気に入る会社を見つけてやろう、と。
 自分の虚像に惚れた人とつき合うのって、苦痛でしょう。
会社についても一緒だと思う。

 就職活動をしていたのは実質二月からの半年間。
その間、細かく落ち込んだり大きく沈んだりすることもありました。
そんな時ありがたかったのは、
メーリングリストで知り合った友人とのやりとりと、いくつかの趣味。
敗退するたびにメールを書き、ツーリングをし、
キャッチボールをし、酒を飲み・・・
そして何より、本田さんにはこまめに泣き言のメールを入れてました。
 共に就職活動に励んでいる友人とは、「がんばろうね」と励まし合い。
すでに就職活動を終えた友人とは、気兼ねせずに済むからガンガン遊び。
全く就職活動に縁のない友人とは、何も考えずにボケーッと遊びました。
そして専門家の本田さんからのアドバイスを明日へつなげる、と。
いや、うまくしたもんですな。

 こうした気晴らしがうまくいったのも、
原点にあった「社会に出るんだ」という意識がホンモノだったからだと思います。
活動がうまくいかなかった時に
「やっぱり公務員目指そうかな?」「院に進もうかな?」と悩み始めると、
きっと活動に影響したことでしょう。
それまでの三年間を「学生生活はもういいです。ごちそうさま」と
言えるだけ楽しんだから、社会に出ようと思えました。
だったからこそ、
いつか見つかる相思相愛の会社を探して歩き回れたんだと思います。

 以上、1998年度・イノウエサトルの就職活動の顛末でした。
極めて私的だ、と思いつつも結構常識的だと信じてもいます。
どーですかね?あなたの人生の参考になりましたでしょうか?

 井上 了 / INOUE Satoru Mail to: oshobich@mail.goo.ne.jp





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