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僕のサラリーマンライフと『ギラギラ』のススメ <ある学生の私信に答えたもの 2001.6.8のメール Rewrite a little.> 2001.6.25 本田です。 はじめまして なのに大阪弁では、まいどー!と言う。 At 08:02 01/06/08 +0900, you wrote: >本田勝裕さんへ > >突然の私信で失礼します。 > >私は●●▲子と申します。 >現在就職活動中で、 >●●県にある■■大学 >▲▲学部の4年です。 >はじめまして! まいどー! >本田さんのJOB FORUMや就職ゼミを >毎週よませてもらっています。 > >最近のJOB FORUMのBBSの中で >本田さんは、自分エンジンを掴むまで12年かかった >とおっしゃっていましたが、 >それまでの12年間はどんな気持ちで >仕事をなさっていたのですか? なるほど独立前のことは断片的にしか書いてないからね。 >私は今、自分エンジンを探している所です。 >興味持てることを仕事にしたいと思って >今までの経験を探っても >将来のことを何も考えていなかったことだけが >分かってきました。また多少興味を持つものはあっても >仕事として関わりたいと思うものは見つかっていません。 うんうん。 >それと、大学時代はこれをしよう!と思って >何かを成し遂げたわけではないので、 実際「何かを成し遂げた」奴なんて、すくないけどな。 >だらだら過ごしてしまった反省から >これからは目的を持ちそれに向かって >行動していきたいと思っています。 >(そうしないと、忙しいせいにして >それ自体を考えなくなってしまうのが怖いという >理由もあります。) キッカケはできたわけやね。 ちょっとエンジンは温まってるという感じやね。 >なので、 >自分はこういう風に生きていきたい、とか >どういう方向に進みたいかをしっかり決めてから >就職活動しなきゃと思っています。 >そうしないと、会社で●年後何したいかも >考えられないです。。 >(この3ヶ月、それを決めないで活動していたので >自分のプランが描けず、受けた会社は全部落ちました。) 本気かどうかって、伝わってしまうものやからね。 言葉だけではないから、アイコンタクト、笑顔、手振り、語気 こういったものも結果的に伝わるものやから。 それに加えて「縁は科学できん」からね。 >・・・と思っていたところに >本田さんが自分エンジンを見つけるまで12年 >かかったとおっしゃっていたので、 >見つけるまでの間はどのように考えていたのか >教えていただきたい、と思いました。 >見つかっていない時は何のために働こうと >思っていたのですか? > >私の周りの友人で、エンジンをもう見つけた人がいます。 >一人は就職も決まって、その道に向かって >勉強を始めていて充実しているのが見ててわかります。 > >もう一人は、正社員にこだわっていないので >(就職活動はいちおうしてますが) >自分のやりたいことのために勉強する手段として >バイトでも、仕事をしていくと言っていました。 >その人も毎日自分の好きなこと(=やりたいこと)の >ために勉強していますが本人曰く、 >「勉強じゃないよ」だそうです。 >楽しいから、どんどん吸収していっているのだと >思います。 どっちも君のエエ友達やね。 実はそれも『君の財産』やで。 >この二人を見ているといつも進歩していて >目標に近づいていくのが見えてすごいと思います。 >二人とも最近はますますキラキラしてきました。 >私も早く見つけたいです。 >見つけないと、これ以上進むことができないと思っていますが >本田さんはどう思いますか? 「目標や目的を見つけたほうが具体的に動きやすい」 っちゅうことやと思う。 「あそこでアイスクリーム食べるぞ!」 と思って山を登るみたいなもんやからね。 でもさ、「山の上に何があるかわからん。だから登ってみる」 というのもありやで〜。 「何か」を見つけた人は「他の何か」を見つけにくくなるもんやで。 だって意識は「何か」に集中してキラキラしてるから。 でも、なにかを見つけてない人は「ギラギラ」できる。 「見つけてやるぞ〜」って意識があるから。 君にはその「ギラギラ」がある。 その「ギラギラ」があるから僕にメールを送ろうと思ったんとちゃうか? だって君の友達の二人は、僕にメール送ってきてないよ。 ほら、君にもちゃんと自分エンジンがあるやん。 ただ、それが「どこの業界」「どこの会社」「どんな職種」かが曖昧なだけ。 さて、僕のこと。 1985年、3月22日。 卒業式の3日前に僕は内定をやーっと貰えた。 ましてや、そこに11年も勤めるとは思いもしなかった。 だって「第一希望」ではなかったから。 「僕はラジオ局のディレクターになるために生まれてきた」 とすら思ってたからね。 だからアホなことに 就職活動はラジオ局数社、広告代理店2社、 製薬会社1社と少ない。 就職した会社は求人情報誌会社。 学生サークルのときに知り合った方がいたので、相談にいったのがキッカケ。 入社後、職種は 編集、広告制作、求人広告営業、宣伝広告営業、 人事コンサルティング、セミナー・イベント企画・運営、宣伝業務、 学生サークルや個人とのつきあいや仕事の連携。 ありゃりゃ、いっぱいあるな〜。 これって小さい会社だからできたこと。 大きな会社だと部門に分けられてしまって経験しにくいね。 そこで僕は思った。 「やりたいこと」ではないけど、 「いやだいやだ」と思って毎日会社に通うのは、あまりにもったいない。 生産性がない、楽しくない、悲しい。 だから与えられた仕事を「スキ」でも「キライ」でも全部やった。 やってるうちに楽しくなった。 例えば企業の宣伝部門への広告営業。 最初、「営業アレルギー」があった僕は、 「いや・きらい・あほ・ばか・まぬけ」な仕事だと思ってた。 なんせ一途な制作志望やったからね。 ところが大間違い。 営業サイコー! 特に僕の場合は、法人向け飛び込み営業にはドップリはまった。 ルートセールスと違って、 上司から「あーせーこーせー」がなく、「アソコいけ、ココいけ」もない。 「勝手にやれ。結果は出せ」が指示だった。 僕は手始めに松下・サンヨー・シャープに電話した。 その時アポは取れたものの、会いに行くとそれぞれ会社の対応は異なった。 松下電器の宣伝事業部では、「もうちょっと勉強しておいで」という感じ。 チクショーという気持ち。 サンヨーの宣伝部では「求人誌に宣伝広告を載せることはありません」という感じ。 アバヨって気持ち。 シャープの宣伝部のS氏は、 「求人誌の人が営業に来るなんて思ってもなかった。何かやるとおもしろそうだね」 という言葉をもらった。 キャーキャーな気持ち。 それから僕は週に2回ほどシャープに通いつめ、 企画を出し、ついに50万円の広告をいただいた。 そのときのことを僕は忘れない。 あんなに嬉しかったことはなかった。 悔しい思いを経験してたからこそやね。 ウレシクってウレシクって 帰り際、シャープの前でスキップした憶えがある。 しかもね、そんな思い出は一つではない。 NECの前でも、ワールドの前でも、日本航空の前でも スキップするか、コーヒーで祝杯をあげた。 編集やコンサルの仕事でもいっぱいある。 もちろんウレシイものだけではない、 クルシイもの、クヤシイものもたくさんね。 バブル崩壊で部下をリストラしたときは、すっげ〜気持ちになったよ。 有名なカメラマンの名前を間違えて掲載した時は、 怒鳴られ、出入り禁止になり、申し訳なくてたまらんかったよ。 ギョーカイのパーティでは知り合いが一人もいなかったので、 ポツンと一人で2時間過ごした。 営業ではなんどもバカにされたし、 最初は大手の広告代理店にも相手にしてもらえなかったこともある。 ウレシイ、クルシイ、クヤシイ、サビシイ これも、み〜んな僕の自分エンジン。 つまり『自分エンジンズ』やね。 ヤッタ〜とか、チクショ〜とか、みーんなエンジンやからね。 そうやって駆け抜けた11年間のサラリーマンライフは、 当然毎日が冒険のようなもんやった。 新しい壁ができるおかげで、新しい出会いやビジネスが始まる。 それも僕一人ではなく仲間と共にそれを分かち合える。 だからね、独立する前から 『エンジン全快。喜怒哀楽全快。チームプレー全快』 でやってきたと思うよ。 苦しくても、ちゃんと喜びを見つけて仕事を楽しませてもらってた。 バブル崩壊の大変な時期でも、それなりに楽しみは見つけてた。 ただ、独立する前後2年ほどは 『エンジン、プスプスプッス〜ン』な時もあったけどね。 これはきっと「脱皮」のために必要な壁やったんやろうなー。 12年、いろんな場面で仕事を楽しんできた。 そんな場面のなかで、もっとも楽しかったのが 「学生と話し、共有して何かを生産すること」だったことに気づいた。 そして今、こうして君にメールを書いてるわけやね。 決して独立してからだけが楽しかったわけではないよ。 ただ、ずーっとギラギラしてたと思う。 「本田さん濃すぎて、近くにいるだけでノドかわく」 ということまで言われたぞー。 でもギラギラ・キョロキョロしてたから、いつも楽しい光は見えてきた。 君は今、「目標」が見当たらず、 仮に「これかな」と思っても「違う」と思い悩む日々が続いてるんやろ? 少し温まってきてる『自分エンジン』は、 どこに向けて発進すればええのかわからんねやろ? それってさ、こういうこと。 「なんでもええから、 与えられた機会をすべてチャンスに代えることができる」 「どこへ向かってエンジン吹かせても、 それは新しい出会いと可能性を拓くチャンス」 ギラギラ●子で、懸命に探しておいで。 今の自分にちゃんと気づいてる人だから、焦らずとも見つかるよ。 絶対に! 間違いなく! 気休めでなく! 探す人にはかならず見つかる。 ただそれが案外、先入観では イヤな感じに思ってる会社や職種や規模のなかにあるかもよ。 >突然の私信メールなのに >長くなってしまいすみませんでした。 >ここまで読んでくださってありがとうございます。 > >お時間がかかってもいいのでできれば >お返事いただけるとうれしいです。 早いやろー! >よろしくお願いします。 > >ありがとうございました。 >失礼します。 ほな、また書いておいで。 |
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