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心理テストと選考基準と自己表現
<メーリングリスト「ポンタの就職ゼミ」
 2001.5.26のメール Rewrite a little.>     2000.5.28


※これは僕のMLゼミで書いたもの。
※先週のメッセージで書いた『「変わらなきゃ」では変わらない』
に反響が大きかったので、それに応えたもの。

初めて読む人は前週の『「変わらなきゃ」では変わらない』
と連続で読むことを勧める。



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本田@昨日は広島、今日岡山、明日は出雲、です。

しかしココでやっと僕の理想形であるサイトとMLが機能しだしたね。
ウレシイぞなもし〜(こんな言葉が昔むかし流行った)

そこで今回は時間にして8分少々のレクチャー。

FFSどうかな?
少し、むずかしいかな?(ここで返事してる君は受容性高し)

でもやりだすとはまるのが、あのFFS。
MLメンバーの何人かは気づいたみたいだけど、
あのA〜Eの順は臨床心理の交流分析(TA)と同じになってる。

しかしあのFFS理論のおもしろさは、あのテスト結果ではない。
その結果の組み合わせのアルゴリズムが、
組織心理学を学ぶ本田には強烈におもしろいのだ。

例えばペコちゃんとポコちゃんの性格が似ているとする。
同じ性格の二人が一緒に高い生産性を長く続けられるかどうかは?
長くいると同じ性格であることがアダになり、
つかみ合い殴り合いの喧嘩になることがあるかも。(ヘヘ)

つまり人間関係の組み合わせ理論が
あのFFSの極めて危険でおもしろいところ。
テスト結果の回答に小林先生が書いておられるように、
「この××タイプに補完するのは○○タイプ」というふうに、
誰かが誰かを補い合う関係が、そこから出てくる。

しかし同時に「このチームで生産性の足を引っ張るのは誰だ」
という悪者探しもできるという怖さがあり、
先生はあのFFSのソフトを企業に提供するときに
コンサルティングも受託されるケースが多い。

だって悪者探しって、リストラ対象者探しに繋がるからね。

ま、いずれにせよ優れた理論です。
興味ある人は
「入門チームマネージメント」小林惠智監修 PHP研究所刊
1400円で今月の新刊を買ってね。


さて、ここからが本題。

心理テストと選考基準について

あのFFSは「性格」
(心理学用語における「個別的思考行動特性」)のテストやね。
しかし面接は、どんな視点で採用されているかを書いてみる。

<採用マトリックス>


   性格       |    能力(資格を含む)
            | 
 ――――――――――――――――――――
            |
   価値観      |    実績(キャリア)


 << 新卒比重大      中途採用比重大 >>


この4つに分かれると思う。

もちろん性格は「いい・悪い」ではなく、
FFSでいうところのA〜Eの傾向のこと。
しかしFFSでは性格の判断はできても、価値観は問われていない。

価値観とは「自分が大切に思う考え方」のこと。
「働くのは金のためだ」「仕事は自己実現のためにある」なんてのは価値観。
だからK君は日産の選考で「エンジニアとはなんだ」と価値観を問われている。

さて、マトリックスの右側はどうだろう。
これはあまり新卒では問われない。

もちろんNTT-MEのように「オラクルマスターなどの資格者のみ受験可」
という能力評価基準の高い会社もある。
しかし全般的にみて中途採用ほど、それは問われない。
大学というブランドもソニー、集英社、アサヒビール、日本航空が
「学歴不問」として大学名を書かせないのもここらへん。
「どこで」という学歴(能力)よりも、
「何を」という学習歴で判断したいんやね。

さらに実績(キャリア)はどうやろう。
大学生でありながら社会人としての実績は
せいぜいアルバイトやインターンということになる。

社会全般ではY君が怒り狂っていたように、
「アルバイト=軽い責任」などと、誰でもできる仕事と思われがち。
(もちろんそんなことを思ってる店長はクソである)

いずれにせよ新卒では右側で勝負するのではなく左になる。

さて、では性格と価値観だけで自己PRを書くとどうなる。

+                                +
 私は養育性が高く、積極的で行動的で、あまり支配的にものごとを考えず、
 お金を目的にせず、生活の手段として捉えながら、
 日本の将来をプロデュースしてゆきたいと考えております。
+                                +

てなものに、なりがち。(1行目性格、2〜3行目価値観)

これでは「誰やねん」って話になる。
つまり曖昧な言葉で、その人らしさはつかめない。
つかめないので、採用されない。

そこで具体性の重要性がわかるはず。

+                                +
 今日、面接会場に来る途中、
 電車のなかで重い荷物をもっているおばあさんがいたので、
 持ってあげました。それから15分の間、おばあちゃんの作ってくれた
 アンコロ餅を7個食べながら、こんなおばあさんとの関係を大事にでき
 る日本であってほしいなと感じました。
+                                +

って言った方が、伝わるやろ?
コイツの養育性や行動力、さらに価値観がね。
しかも事実なので、話しやすい。
作った話や、形容詞オンパレード(積極的で責任感があり……)より楽。

もちろんこんな奴を採用するかどうかは保証せんで。
ただお節介でやんちゃで、
ちょっとアホな奴がほしい会社では採用されるやろ?


つまりあのFFSについて書いたのは、
そんな素直な自分のエエとこを再発見してもらうための道具として書いた。
決して目的視しないでほしい。



さて、オマケに一言。

世の中は「就職難の時代」である。
が、もう一つの時代である。

「採用難の時代」でもある。

志望を絞りすぎて、
「君を求めてる企業」に君は会いに行ってへんのとちゃうか?
今日も企業の人事担当者と話したけど、
「昨年比応募者20%減」とのこと。
同じ告知手段で同じ予算で、なぜだろうかと尋ねられた。
僕は「絞り込み」と「就職意識の二極化」と答えた。

志望企業を4社に絞って落ちて、
凹むなんてアホな考えで、自分の可能性を絞らんように。
(あ、それ17年前の僕のことやん!)

つまりチャンスである。

だって人気企業を除いて多くの業界で企業で、
採用充足していないということやからね。

自分の適性を自分で判断するのはむずかしい。
それぐらい社会は複雑にできてる。

「クリエイティブ人材求む」「問題解決能力のある人来たれ」
とホームページで書いていても、
面接官がそうでない場合、
「協調性」のある人を採用することだってあるで。


自分の性格を変えるというバカバカしい努力で悩むより、
「ワシは、こんな奴ぢゃ。どや!」
とばかりに、ニコニコ話しにいっておいでや。

実際に日本には113万社もあんねんでー。
(帝国データの調査対象企業数)

君の可能性を広げるのは、まだ10ヶ月ある。
ちなみに本田の内定日は卒業式の2日前、3/23やで。
しかもサイコーに幸せな仕事を11年させてもらった。
当時、学生援護会はそれほど有名でもなかったし、公募もなし。
大卒採用より専門学校採用がメイン。

60歳までの40年キャリアライフのたったの1年。
新卒の学生やからできることは全部やりや〜。



あー、書くの楽しかった〜!

でも、これでまた睡眠不足と私信レス遅れるなー。(ゴメンネ私信の人)

ほな、また



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本田勝裕 / キャリア・コンサルタント
 KATSUHIRO [PONTA] HONDA

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