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惚れた青コーナーの会社への挑戦
/獨協大学 経済学部経営学科 1999卒
/永岡智明

1999.04.26

青コーナー、それは、ボクシングでいうところの挑戦者を示す。
つまり、赤コーナーは、チャンピオン。
会社でいうところのリーディングカンパニーとなる。
就職活動を始めた当初は、自分で携帯電話の販売代理店を運営していたため、
携帯電話業界の最大手、N社に、興味を持っていた。
しかし、数人のOB・OGと会い、話を伺っていくうちに、
自分のやりたいことと違うことに気づいた。

その時、思ったことは、企業の"華"を見るだけで
企業の森を見るどころか、その華の咲いた樹木すら見ていなかった。
それは、テレビでの露出度や知名度が優先し、"真の企業"選びをできず、
色眼鏡で見ている自分がいたのだと思う。

しかし、色々な企業のOB・OGに訪問するうちに、
本当に行きたいと思う会社像ができてきた。
それは、赤コーナーでなく、
青コーナーに立ち、果敢に挑む会社に魅力を感じたのだった。
なぜ、それが魅力に思ったかといえば、
それは、自分の性格が、"守りの人間"というより、"攻めの人間"であり、
自分と仲間の力で、
いずれは、青コーナー企業を赤コーナーに立たせたいという気持ちが強かった。

そこで、僕が、青コーナーの会社に出会っのは、
OB訪問で、カップめん業界2位のT水産に訪れた時であった。

その時、出会ったOBの方は、初対面にもかかわらず、お酒を誘っていただき、
会社への熱意、食に対するプライドを熱っぽく話してくれました。
そんな先輩を「男」を感じました。
こんな、先輩がいるんだからこの会社は、いい会社に間違いないと思い。

その企業のことが、もっと知りたくなった自分は、
当然のこと、T水産を題材に書いた、高杉良の企業小説を読んだり、
北は水戸、南は焼津と足を運び、OBの話を聞いた。
それだけではもの足りず、同じ業界の先輩にもOB訪問をお願いしたり、
色々な製品を購入して、味、パッケージ、値段、宣伝などの研究した。

しかし、それでは他の学生と差別化が図れないと考え、
購買層の10・20代の若者を対象にアンケート調査をした。
その結果、T水産の商品は、中身はいいものなのに、
パッケージ、ネーミング、CMなどが、ぱっとせず
いまいち消費者の認知度が低いことに気づかせてくれた。

そんなT水産に私は、嫌気が差したのではなく、
ますますやりがいを感じ、惚れた。
僕は惚れた物や人ができると、
それに対し、駄目なところは治してあげたい気持ちでとまらなくなる。
そんな会社と出会えただけでも、僕にとっては大きな進化だった。

とうとう、T水産の採用日程が始まり、
説明会、一次面接、筆記試験と進んだが、努力の甲斐なく不採用。

しかし、収まりつかなかった私は、
不採用の通知を受け取ったその日に、採用担当の人に事情を聞くため、
手紙を持参し、本社のある品川に向かった。

その時、電車の流れる風景は、僕には映っていなかった。
僕のなかには一刻でも早く品川に到着し、採用担当の人に会い、
「もう一度、採用試験を受けたい」とお願いすることしか
頭の中にはなかったのだ。

採用担当の人と話した結果、
もう一度採用試験を受けることは許可していただけなかったが、
熱意は相手に伝わったと感じることができた。

その帰り、私は、先輩に連れていってもらったお店で、ビールを飲んだ。
ビールを飲みながら、マスターとその他のお客さんに慰められた。
その時、僕は、こう思った。

「僕の思いが伝わる会社は必ずある。
 だから熱意の押し売りだけでなく、
 冷静に採用してもらえるにはどうしたらいいかを考える必要がある。」

次の日からは、また、青コーナーの会社を見つける日々の始まり。
何度も何度もこれを繰り返し、
とうとう、青コーナーの会社に内定をいただくことができた。
冷凍食品業界の青コーナー(挑戦者)K社です。

最近、キャリアステップなんて話がもてはやされてる。
しかし、自分が「今ある現状で、頑張れない」のに
キャリアステップなど到底ありえない。
そんな考えは本末転倒だと思う。

僕はこの会社が、僕らの努力で赤コーナーに立つことができたら、
キャリアステップを考えようと思っている。

今、就職活動の渦中にいるみんなも、
"間違いだらけの会社選び"をせず、"真の会社選び"をしてくださいね。
『惚れた会社』を探してくださいね!

最後に!!

『惚れた会社』の人には納得するまで、色々な人に会おう!
『惚れた会社』には『惚れた女』と一緒で
        多少お金がかかっても苦しくないでしょう?

ということで善は急げ!





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